IPアドレスに関するちょっとだけ詳しい話

記事「IPアドレスの情報を利用してビジネスチャンスを広げる – 無料で出来そうなこととは?-」にてIPアドレスの情報をどのようにビジネスで利用できそうか,とくにGoogle Analyticsと組み合わせて無料で活用するにはどのような方法がありそうかと紹介しました.今回は,IPアドレスそのもについてもう少し詳しくまとめてみました(日本のIPアドレスの数やその表記方法の見方などについてです).

 

1.IPアドレスとは

そもそもIPアドレスとは何でしょうか?これまで説明ではものすごく簡単に「インターネットの住所のようなもの」と説明してきました.ちゃんと説明すると,「インターネットやイントラネットに接続されている各通信機器(サーバーやPC)を判別するために割り振られている番号」です.

現在IPアドレスとして一般的に連想されるものは,IPv4という「0~255」までの数とドット「 . 」を組み合わせた「172.16.254.1」のような表記のものです(IPv4は振り分けられるIPアドレスが32億個のため現状は枯渇していて,IPv6という規格に移行が進んでいます).そして,通常アクセス解析で記録されるIPアドレスは,グローバルIPアドレスと呼ばれる組織やプロバイダーなどが持っているものです.

 

2.日本に割り当てられているIPアドレス

日本のIPアドレス数(日本に割り当てられているIPv4の数)は,

国/地域別IPアドレス割当数一覧

https://ipv4.fetus.jp/

から2017年5月の時点で約2億300万であるとわかります.

日本に割り当てられている具体的なIPv4は,

日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が管理しているIPアドレスリスト

https://www.nic.ad.jp/ja/ip/list.html

https://www.nic.ad.jp/ja/dns/jp-addr-block.html

https://www.nic.ad.jp/ja/dns/ap-addr-block.html

世界の国別 IPv4 アドレス割り当てリスト

http://nami.jp/ipv4bycc/

などでもわかります.

 

3. IPv4 アドレス割り当てリストの見方

上記の「世界の国別 IPv4 アドレス割り当てリスト」で日本のIPアドレスとして,例えば「59.128.0.0/12」が割り当てられていると書かれています.この「59.128.0.0/12」という表記は,「59.128.0.0」から「59.143.255.255」までの「1048576」個が日本に割り振られているIPアドレスということを表します.これがどのようなことかをもう少し詳しく説明します.まず「59.128.0.0」を二進法で表すと「00111011. 10000000.00000000.0000000」という8桁の数字(8ビット)が4つに区切られたものになります.「59.128.0.0/12」の「/12」とは,二進数表記で左隅から12個目までの数値は固定され,それ以降が変更可能を意味します.つまり,

00111011. 10000000.00000000.0000000」

の緑色のハイライト部分が固定されます.実際に「59.128.0.0/12」に該当するアドレスがどうなるかというと,まず1番目の「59」と2番目の「128」を固定して,3番目と4番目のそれぞれが「0~255」まで変わり(「0~255」なので256個の要素が2つある)256×256 = 65536個が該当することになります.次に,1番目の「59」は変わらず,2番目が「129」となり,3番目と4番目のそれぞれが「0~255」まで代わり,合計65536個が該当します.そのように繰り返した結果,「59.128.0.0」から「1048576」個分となるのが「59.143.255.255」です(「59.143.255.255」を二進法で表すと「00111011.10001111.11111111.11111111」となります).つまり,2番目の数字は「128」から「143」まで変化します.したがって,「59.128.0.0/12」という表記は「59.128.0.0」から「59.143.255.255」までのIPアドレスを表します.

実際にJPNICのリスト(https://www.nic.ad.jp/ja/dns/ap-addr-block.html)では「59.128.0.0 ~ 59.143.255.255」が管理下にあると書かれているのが確認出来ます.

なお「世界の国別 IPv4 アドレス割り当てリスト」から,「IN 59.144.0.0/15」と確認出来ます.これは「59.144.0.0」からは,「IN(インド)」にIPアドレスが割り振りされているということです.

さて,IPアドレスの情報ですが,以前は

サイバーエリアリサーチ株式会社

http://www.surfpoint.jp

が販売していたのを確認していましたが,現在はそのような掲載がないようです(自社サービズ「どこどこJP」などのみで活用して,他社には販売していないみたいです).

 

参考

IPアドレス

https://ja.wikipedia.org/wiki/IP%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9

 

サブネットマスク計算(IPv4)

https://note.cman.jp/network/subnetmask.cgi

 

<この記事は「デジマのあれこれ」にて公開された記事を移植したものです>