AdWordsとGoogle Analyticsで計測したCV数の差があまりにも大きい場合の原因を推測した話

Googleが提供するサービスのAdWordsとGoogle Analyticsですが,それらを自動リンクをしていてもそれぞれで計測ルールが異なるためCV数などの値が(集計期間が同じであっても)普通は異なります.このことは,アナリティクスの公式のヘルプだと,

AdWords とアナリティクスでウェブサイトのデータに矛盾がある

https://support.google.com/analytics/answer/1034383?hl=ja

アナリティクスと AdWords のコンバージョン指標の違い

https://support.google.com/analytics/answer/2679221?hl=ja

などに書かれています.書籍ですと,木田和廣氏の「できる逆引き Googleアナリティクス」の「ワザ231:リスティング広告のクリ区数と訪問数が違う原因を知る(369頁)」や「ワザ232:リスティング広告の管理画面とコンバージョン数が違う原因を知る(370頁)」が参考になります.

ただ,上記で書かれていることなど(設定ミスなど)では説明がつかないほど,AdWordsとGoogle AnalyticsのCV数の計測データに差がある場合にでくわしたことがあります(2015年頃の話です).

上記のCV数に大きな差が出たケースを調べるとデバイスがモバイルの場合に,Google AnalyticsのCV数が異常に大きな値になっていました.原因はしっかりと判明していませんが,これはどうもGoogle Analyticsの目標達成,つまりCV達成を計測する仕組みとスマホの使われ方が関係しているのではないかと推測しました.Google Analyticsでは目標達成を,あるhtmlのページが表示された場合(例えばビューの目標設定で「“/thanks.html”に等しい」など)に設定している方は多いと思います.

Google Analyticsで「“/thanks.html”に等しい」で目標設定してあるサイトにて,デバイスがスマホのユーザーが目標達成のhtmlのページ(“/thanks.html”)を開いたままスマホの電源をオフにしたりアプリを切り替えてブラウザの動作を止めたとします.そしてGoogle Analyticsのセッションが切れた後に先ほどの目標達成のhtmlのページを開いたままのブラウザを使おうとすると,目標達成に設定してあるページに端末がアクセスすることになります(ただ,再読み込み等をしないと普通はアクセスはしない気もしますが・・・).このときビューの目標設定で「“/thanks.html”に等しい」などにしていると,Google Analyticsはこのアクセスで目標達成したとカウントしてしまうのではないかと推測したことがあります.Google Analyticsはその特性から,トランザクジョン系のレポートだと参照元はクッキーに保存されている情報を活用します.例えば直前のアクセスが有料検索であると,この目標ページ(“/thanks.html”)を閉じ忘れたためにブラウザ起動時にアクセスしてを有料広告の流入で目標を達成したと集計するのではないかということです.

クライアントIDなどを計測しているとユーザーの動きをおえるので,上記の推測が正しいかを判断できると思いますが,残念ながらそのときはそのようなデータがなくできませんでした.このときは,例えばGoogle Analyticsの「コンバージョン > 目標 > 目標パスの解析」で開かれる「目標への遷移」のレポート(図1参照)で「目標の前のステップ – 1」が「(entrance)」になっている場合などのデータからこのような推測に至りました.

 

<この記事は「デジマのあれこれ」にて2017年7月頃公開された記事を移植したものです>