現在,Google Analyticsは「チャネル」と呼ばれる分類で流入元が表記されるようになっています(広告業界では“Chanel”を「チャンネル」ではなく「チャネル」と呼ぶそうです).2013年末頃から,このようなチャネルを使った表記への移行が始まったと記憶しています.
デフォルトのチャネルの定義は表1のようになっています(参照元:アナリティクス ヘルプ 主デフォルト チャネルの定義 https://support.google.com/analytics/answer/3297892?hl=ja).なお,該当するチャネルがないと「(Other)」が作られそこに振り分けられます.またチャネルをカスタマイズすることも可能ですが,その場合はデフォルトのチャンネルグループは保存しておくことをお勧めします.なお2016年3月にデフォルトのチャネルに「Affiliates」が追加されました(手動タグで「utm_medium=affiliate」と指定すると,自動的にチャネル「Affiliates」が自動的に作られます).
デフォルトチャネルグループのチャネルの条件をカスタマイズした場合,その条件に従った振り分けはカスタマイズした後からしか反映されません(デフォルトチャネルグループの変更は慎重に検討すべきです).つまりすでに取得済みの過去の流入のチャネルの情報は変わりません.例えば20015年8月18日にYahoo!Japanの検索でSSL化が始まりました.その流入の「参照元/メディア」は「search.yahoo.co.jp / referral」とGoogle Analyticsで計測されチャネル「Referral」に振り分けられました.この「search.yahoo.co.jp / referral」の流入をチャネル「Organic」に振り分けるように,デフォルトのチャネルグループのチャネル「Organic Search」を設定し直しても,すでに取得されたデータのチャネルの情報は変わりません(紐付いているチャネルは「Referral」のままです)ので,集計レポートでの結果が変わりません.
なお,2015年9月18日頃にGoogle AnalyticsがYahoo!Japanの検索でSSL化に対応して,SSL化されたYahoo!Japanの流入も「参照元/メディア」は「yahoo / organic」,チャネルは「Organic」に振り分けるようになっています.
このチャネルによる分類は,2013年7月25日以降のデータのみに適応されています.つまり,2013年7月25日以前のデータが存在していても,チャネルによる分類が適用されません(図2参照).
表1.デフォルトのチャネルとその定義.
チャネル | 定義 |
Direct ノーリファラー | 参照元 – 完全一致 – Direct AND メディア – 完全一致 – (not set) OR メディア – 完全一致 – (none) |
Organic Search オーガニック検索 | メディア – 完全一致 – organic |
Referral 参照元サイト | メディア – 完全一致 – referral |
Email メール | メディア – 完全一致 – email |
Affiliates アフィリエイト | メディア – 完全一致 – affiliates |
Paid Search 有料検索 | メディア – 正規表現に一致 – ^(cpc|ppc|paidsearch)$ AND 広告掲載ネットワーク – 完全一致しない – Content |
Other Advertising 他の広告 | メディア – 正規表現に一致 – ^(cpv|cpa|cpp|content-text)$ |
Social ソーシャル | ソーシャル メディアからの参照 – 完全一致 – Yes OR メディア – 正規表現に一致 – ^(social|social-network|social-media|sm|social network|social media)$ |
Display ディスプレイ | メディア – 正規表現に一致 – ^(display|cpm|banner)$ OR 広告掲載ネットワーク – 完全一致 – Content |
<この記事は「デジマのあれこれ」にて公開された記事を移植したものです>