Google Analyticsの集客レポートのOrganic Searchにおけるキーワード情報の大半は「(not provided)」ですが,これは検索サイトのSSL化(プライバシー保護)で情報が得られない場合に該当します.このような流入をしたユーザーの意図を知りたい場合はちょっと工夫が必要です(そのためのカスタムレポート配布あり).
目次
1.はじめに
その昔,検索サイトから流入ではキーワード情報,つまり検索時にユーザーが入力したクエリの情報を知ることができました.しかし,プライバシー意識の高まりと共に,多くの検索サイトがSSL化しました.つまりURLが「http」でなく「https」となり,自然検索からの流入時にどのようなキーワードを用いて流入してきたかの情報がアクセス解析で得られなくなりました.このような検索サイトのSSL化によってキーワードがとれない場合,Google Analyticsのキーワードに関するレポートでは「(not provided)」というものに分類されます(図1参照).
2.キーワードが「(not provided)」の流入のユーザー意図を知るための工夫
検索サイトからの流入で使われたキーワード(検索クエリ)がほとんどとれない現状の環境では,その対策としてランディングページの情報を活用します.ランディングページとは,サイトにアクセスしてきたときたユーザーが最初に開いたページです.広告などを運用していると,その広告専用のランディングページなどが用意されていたりします.自然検索の場合は,まさに検索内容に即していると判定されたページがランディングページとなります.
したがって,サイト内の各ページのコンテンツの内容が明確になっているならば,キーワードが「(not provided)」の流入時のランディングページを調べることで,どのようなキーワード(検索クエリ)を使って流入してきたかが推測できるのです.
このとき,キーワードが「(not provided)」の流入をランディングページの情報を使って検索クエリを推測するには,図2のような設定でカスタムレポートを作ると便利です.図3はこのカスタムレポートを使った結果です
図2のカスタムレポートは,
(not provided)の分析用レポート
https://analytics.google.com/analytics/web/template?uid=X9hle-lyT3CUNGLDcCGU4A
から取り込めます.カスタムレポートの取り込み方などは記事「Google Analyticsでリファラー内の参照元「search.yahoo.co.jp」を自然検索のチャネルとして集計するセグメントを作る」を参照してください.